魔法と枷と

何かを描くとき、枷を付けると明確化できて描きやすいものです。絵を勉強していく上で何度も教わり、痛感していることです。
だって、何もお題がなかったり、自分の中に描きたいものがないと絵を描くことは格段に難しくなりますから。
例えるのなら、目の前の道が幾重にも別れていて、その中のどれかにお宝にたどり着く道があることはわかるのに、その道しるべが一つもないと、道を選べませんよね~ってことです。

魔法や力という表現はゼミでも近いことを聞きましたが、何でもできるからむしろやりづらい。何かそこにルールを付けていくことで、やっと物語になるし、そうしないと本当に何でもありで面白くないし破綻してしまう。
魔法があったらなーって思うのは、それこそ自分たちの生活に望みたいことや希望や願望が芽生える状況だし、物語はほぼそういった不満のある状況でないと生まれないんです。

長々書いておいて言いたいのは、今の私が魔法ファンタジーのような話を描いていて、そこで引っかかっていたということなんですが…
ここ二週間くらい悩んで悩んで設定の濃いものにしようと頑張って来てたのにそこにあまり行き着かなかった。何かストレスのかかる状況で物語が成り立つということはわかっていたんですが、そこをもっと真剣に考えればこんなに二週間も悩まずにすんだのかな~って、ふん、と自分を自分で鼻で笑いそうになります。
でも、設定をこまごま考えるのって楽しいんですよ。自分の好きなように好きなところだけ考えてる時間の面白いこと。
でもそれでは出来上がらないのが作品なんですよね~。自分はここが描きたいっていうのをより良く誰かに伝えるためには、外堀をコツコツコツコツ埋めて埋めて上手く見せないといけないんです。

完全な魔法が使える世界では、いくら理想でも、面白い物語にはならないんです。


まぁ、そこが面白いところだったりするんですがね…。


ハリーポッター、やっぱりおもしろいな~笑

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